【法規Ⅲ】基礎講座①(用語の定義)

一級建築士

ここでは、法令集に書かれている内容をしっかりと理解するために、用語の定義を話していこうと思います。この章では、この言葉は、こういう意味ということをしっかりと覚えてください。じゃないと、今後の法規の問題を解いていくことが難しくなってしまいます。

また、その定義が法〇条△号~なのかも覚えていきましょう。そうすることで、法令集を素早く引けるようになります。

用語の定義

建築物(法第2条第一号)

1.建築物の定義

土地に定着する工作物で、次の①~④のいずれかに該当するものである。

屋根及び若しくはのあるもの(これに類する構造のものも含む。)

②①に附属する門若しくは塀

鉄道車両によるレストラン

③観覧のための工作物(スタジアム、展望台等)

地下又は高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫など

※土地に定着させて、レストラン等に利用する鉄道車両は、「建築物」として扱う

2.建築物に該当しないもの

跨線橋、プラットフォームの上家等は、上記の要件にかかわらず建築物ではない。

特殊建築物(法第2条第二号)

次の①~③に定められているものは、特殊建築物である。

法第2条第二号に列挙されている用途
法別表第1(い)欄の用途(耐火建築物としなければならない特殊建築物)
令第115条の3に定められる用途

法別表第1(い)欄は、以下の表の赤い□になります。自分の法令集で、どこにあるのか把握しておきましょう。

令第115条の3は、以下になります。 法別表第1(い)欄の補足だと思ってください。

一号 (2)項の用途に類するもの:児童福祉施設等(幼保連携型認定こども園を含む。)

二号 (3)項の用途に類するもの:博物館、美術館、図書館、ボーリング場、スキー場、スケート場、水泳場又はスポーツの練習場

三号 (4)項の用途に類するもの:公衆浴場、待合、料理店、飲食店又は物品販売業を営む店舗(床面積が10㎡以内のものを含む)

四号 (6)項の用途に類するもの:映画スタジオ又はテレビスタジオ

これを全部覚えるのは、大変ですよね。。。ここで、重要なのは、特殊建築物に該当しない用途を抑えておくことです!!

特殊建築物ではない用途:戸建住宅、事務所、長屋、神社、寺院

つまり、これ以外の建築物は構造や規模に関係なく特殊建築物に該当するということです!!

主要構造部(法第2条第五号)

ここでは、主要構造部と主要構造部から除かれる部分の違いを確認しておきましょう!!

特に間違えやすいのは、最下階の床です。二階建ての建物の場合、一階の床が最下階の床になりますので注意しましょう。

主要構造部主要構造部から除かれる部分
間仕切壁
間柱、付け柱
揚げ床、最下階の床、回り舞台の床
小梁
屋根
階段局部的な階段、屋外階段

延焼の恐れのある部分(法第2条第六号)

隣地境界線、道路中心線、建築物相互の中心線から、原則として、1階では3m以内、2階以上では5m以内の距離にある建築物の部分

耐火建築物(法第2条第九号の二)

耐火建築物は以下になります。

イ 主要構造部が(1)又は(2)のいずれか

(1)耐火構造

(2)政令で定める技術的基準に適合するもの(令第108条の3)

ロ 外壁の開口部で延焼の恐れのある部分に防火戸等の政令で定める防火設備を有するもの(遮炎性能)

準耐火建築物(法第2条第九号の三)

準耐火建築物は以下になります。

イ 主要構造部が(1)又は(2)のいずれか

(1)準耐火構造

(2)政令で定める技術的基準に適合するもの(令第109条の3)

ロ 外壁の開口部で延焼の恐れのある部分に防火戸等の政令で定める防火設備を有するもの(遮炎性能)

建築(法第2条第十三号)

建築は、

新築(更地に建築物を建てること)

増築(同一敷地内で建築物の床面積の合計が増加すること)

改築(建築物の全部又は一部を取り壊した後、前の建築物と著しく異ならないものに建て替えること)

移転(建築物を同一の敷地内の別の位置に移すこと)することを指します。

大規模の修繕・模様替(法第2条第十四号、第十五号)

大規模の修繕・模様替は、建築物の主要構造部の一種以上について行う過半の修繕・模様替をいう。

地階(令第1条第二号)

地階とは、天井の高さの1/3以上、床が地盤面より下にある階のことを言う。

まとめ(確認問題)

いかがだったでしょうか。法規は覚えることがたくさんありますので、一つずつ確実に覚えていきましょう!

法令集を使いこなせるようになることが重要になってきます。どこに何が書かれているのかを一つずつ理解してすぐに法令集が引けるようになること、そして最終的には引かずに問題が解けるように訓練していきましょう!!

では、今回はここで失礼します_(._.)_

確認問題

1.地下の工作物内に設ける倉庫は、「建築物」ではない。

2.老人福祉施設は、「特殊建築物」である。

3.建築物の自重等を支える基礎ぐいは、「主要構造部」である。

4.住宅に附属する厚さ15㎝の塀で、幅員5mの道路に接して設けられるものは、「延焼の恐れのある部分」に該当しない。

5.構造耐力上主要な部分を耐火構造とした建築物は、「耐火建築物」です。

6.テレビスタジオの用途に供する建築物は、「特殊建築物」に該当する。

7.建築物の屋根の2/3を取り替えることは、「建築」である。

8.床が地盤面下にあり天井の高さが4mの階で、床面から地盤面までの高さが1.2mのものは、「地階」である。

答え

1.× 2.〇 3.× 4.× 5.× 6.〇 7.× 8.×

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