どーも!こあらっこです!!🐨今日も一緒に勉強していきましょう!!
今日勉強する内容は、仮設工事についてです。現場でお仕事されていた方にとっては、必ず関わりのある工事ですし、これがないと工事が進まない重要な工事の一つです。また、安全にかつ円滑に工事を進めていくためにも重要になってきますので、しっかりと覚えていきましょう!!

仮設工事
仮設工事とは、、
工事を進めるために仮に行う工事を指します。つまり建物が完成した際にはなくなってしまう工事です。ですので、合理的に進めていかなければいけないものになってきます。新品のものだけでなく適正な性能を有していれば、中古品も使いながら計画していくものです。
共通仮設工事
仮囲い

仮囲いとは、建物を建てる際、敷地外周部に設置するパネルのことで、工事現場から近隣に迷惑が掛からないように設置されています。←これにも様々なルールがあるので覚えましょう!!
①木造建築物で高さ>13m or 軒の高さ>9mを建築する場合
木造以外、2以上の階数を有する建築物を建築する場合
→高さ1.8m以上の板べいその他これに類する仮囲いを設けなければならない

実務上では、3m程度の万能鋼板が使用されているよ!
②ゲートや通用口は通行人の安全や交通の妨げにならない位置に設け、誘導員を配置し安全を確保する。

通用口は、引き戸か内開きにしないと、通行人に影響出ちゃうから注意しよう!!
仮設工事計画書
仮設工事を行う際は、事前に仮設工事計画書を作成し、構造的な補強方法や仮設工事終了後の復旧方法についても計画を立てておくことが重要です。このような場合の仮設工事計画書は、監理者に提出して承認を受ける必要があります。
直接仮設工事
敷地測量
工事に先立ち、隣地および道路との境界測量を行います。この際、必要に応じて発注者、設計者、隣地所有者、監理者および関係官公庁職員の立会いを求める。
縄張り
設計図書に基づいて、発注者、設計者などの立ち合いのもと、縄やひもを使用して敷地に建物の位置を表示することをいい、建物の位置を最終決定する。

水盛り・遣方
水盛り・遣方とは、掘削する部分を避けて、建物の位置・通り芯・高低の基準を設定するために杭や貫を組み、水糸を張る作業をいい、監理者の検査を受けます。この際、監理者の検査は、施工者が行った方法と異なった方法でできるだけ確認することが重要です。
※同じ方法で検査をしても同じ結果にしかならないため、確認にならないから違う方法で検査しましょう。

ベンチマーク
ベンチマーク(B.M:Bench Mark)とは
建築物の高さおよび位置の基準のことで、移動のおそれのない箇所に基準を記したものです。
据える上での注意点

①原則として2か所以上に設置すること
②位置は、建物の位置決定に都合がよく、見通しのよい位置とし、 工事完了後まで残せる位置にすること
③工事中に移動しないように十分養生して管理すること
墨出し
墨出しは、建物を造っていくうえで、壁や柱などの位置を決めるのに重要な作業になります。
しかしながら、通り芯は、壁の中心に墨を出しても見えなくなってしまうので、通り芯より1m返りの逃げ墨を出し、これを基準に工事を進めていきます。
測量機器
セオドライト(トランシット)、レベル、鋼製巻尺、下げ振り、墨壺、差しがね等を使って墨出しや遣方を行っていく。近年では、トータルステーションも用いられている。
※鋼製巻尺→JIS1級のものを使用すること、工事着手前にテープ合わせを行い、巻尺を二本用意しておくこと。1本は基準巻尺として保管する。



仮設通路
切梁上通路

①床板と床板のすきまは、3㎝以下
②手摺の高さ95㎝以上、中さんを設ける
③高さ10㎝以上の巾木を設ける
鉄骨上通路
①通路幅は、手摺の内側で60㎝以上
②手摺の高さ95㎝以上、中さんを設ける
③高さ10㎝以上の巾木を設ける

墜落による危険防止として、事業者は、高さが2m以上の作業床の端、開口部などには、囲い、手摺、覆いなどを設けなければいけませんよ!!
作業構台
作業構台とは、乗入れ構台と、荷受け構台の二つに分類されます。
乗入れ構台
乗入れ構台とは、地下工事等の材料の集積、建設機械の設置等のために作られる構台を指します。
計画する上での注意点
①支柱は地下躯体の主要構造部分(基礎ばり、柱、はりなど)に当たらないように配置する
②幅員は、使用する施工機械、車両、アウトリガーの幅、配置および動線などにより決定する。通常、計画される幅員は4m~10m。
③躯体コンクリート打設時に、乗入れ構台大引下の床の均し作業ができるように、大引き下端を床上端より20~30㎝程度上に設定する。
④車乗入れ部の勾配は、1/10~1/6程度にする。

荷受け構台
荷受け構台とは、建築資材等の一部を仮置きして、建築物の内部に取り込むことで使用される。
荷重に対して十分に安全な構造とすることが重要。材料置き場と兼用するものも存在します。

足場
単管足場


単管足場とは、上図のように単管(48.6φ)、クランプ(直交・自在)、単管ベース、壁つなぎ、足場板で構成される仮設足場になります。労働安全衛生法によって組み方にルールがあります。
①建地の間隔は、けた行方向1.85m以下、はり間方向1.5m以下
②建地の高さが31mを超える場合は、最高部より測って31mを超える部分は建地を2本組みとする。ただし、建地の下端に作用する設計荷重が最大使用荷重を超えない場合はこの限りではない。
③地上第一の布は、地上より2m以下の位置に設ける。
④壁つなぎの間隔は、垂直方向5m以下、水平方向5.5m以下とし、地上第一の壁つなぎは、地上より5m以下の位置に設ける。
⑤建地間の積載荷重は3.92kN(400㎏)以下とし、表示する。
⑥作業床は幅40㎝以上、すき間は3㎝以下とし、2か所以上緊結する。床材と建地のすき間は12㎝未満
⑦2m以上の部分には、墜落防止のため高さ85㎝以上の手摺および高さ35㎝以上50㎝未満の中さんまたはこれと同等以上の機能を有する設備を設ける。
⑧2m以上の部分には、高さ10㎝以上の巾木、メッシュシートを設ける。


⑨足場板を長手方向に重ねるときは、支点の上で重ね、その重ねた部分の長さは、20㎝以上とする。

枠組足場


枠組足場とは、鋼管を門型に溶接された建枠にジャッキベース・筋交・鋼製布板などの部材を組み合わせて、積み上げて構成する仮設足場のことです。こちらもルールがありますので確認していきましょう。
①枠組の高さは、原則として、45m以下とする。
②建枠脚柱下端には、建枠のレベル調整・移動防止を目的として、1.85m以下の間隔でジャッキ型ベース金具を使用し、敷板または敷角に釘止めする。また、必要に応じて根がらみを設ける。
③高さ20mを超える場合および重量物の積載を伴う作業をする場合は、主枠の高さ2m以下、主枠の間隔1.85m以下とする。
④最上層および5層以内ごとに水平材を設ける。
⑤壁つなぎまたは控えの間隔は、垂直方向9m以下、水平方向8m以下の間隔で設け(高さ5m未満のものは除く)、地上第一の壁つなぎは、地上より9m以下の位置に設ける。なお、風荷重を考慮しなければならない場合には、計算によりその間隔を求める。

⑥作業床は幅40cm以上、すき間は3cm以下とし、転位・脱落防止のため2か所以上緊結する。また、床材と建地のすき間は12cm未満とする。
⑦ 2m以上の部分には、墜落防止のため「交さ筋かいおよび高さ15㎝以上40cm以下のさん(下さん)もしくは高さ15cm以上の幅木またはこれらと同等以上の機能を有する設備を設ける」または「手すり枠を設ける」。妻面には、高さ85cm以上の手すりおよび高さ35㎝以上50㎝以下のさん(中さん)またはこれらと同等以上の機能を有する設備を設ける。

⑧2m以上の部分には、物体が落下することにより、労働者に危険をおよぼすおそれのあるときは、高さ10cm以上の幅木、メッシュシートもしくは防網またはこれらと同等以上の機能を有する設備を設ける。
単管・枠組足場まとめ



ここでの、暗記の仕方を伝授しよう!!
壁つなぎ・控えの覚え方
単管足場:単管直5に水平さん5.5(タンカンチョクゴニスイヘイサンゴーゴー)

枠組み足場:枠の形を書いて覚えよう。
そうすると、自然と水平方向:8m、垂直方向:9mが出てくるね!!
吊り足場

吊り足場は、主に橋を作るときに使用される足場になります。
①吊り足場の作業床は幅40㎝以上、かつすき間がないように計画する。
②作業床、通路の外側には、高さ85㎝以上の手すりおよび35㎝以上50㎝以下の中さんを設ける。
③吊り足場上で、脚立、はしごは禁止。
吊り部材
ワイヤーロープには、様々な種類が存在します。それぞれによって耐えられる強度が違うので、把握せずに想定以上の荷重をかけてしまうと切れてしまうため注意が必要。


暗記の仕方を教えよう!!
素人は半分(シ(4)ロ(6)(6)ウト(10)ハハンブン(5))
覚えやすいかどうかは、やってみて判断してみてください(笑)
その他の仮設
防護棚(朝顔)

朝顔は、高所作業において物体が落下した際、第三者に影響が出ないように設けられる仮設物になります。これも設置において様々な基準があります。

右図で覚えておきましょう。
①朝顔の設置は、10m以上の場合、1段以上 20m以上の場合 2段以上
②地上から1段目の朝顔 地上から4~5m
③2段目以降 10m以下
④突き出し 2m以上
⑤水平面となす角度 20度以上
工事用シート・メッシュシート
足場の外周部には、外部に資材等が出ていかないようにメッシュシートで覆われています。
また、鉄骨外周部にも落下物防止のため、ネットを設けることが義務付けられており、以下のように定められています。
垂直支持材の取り付け間隔:4m以下
水平支持材の取り付け感覚:5.5m以下
シートの周囲のロープによる留め付け間隔:工事用シート 45㎝以下 メッシュシート 35㎝以下
移動式足場(ローリングタワー)

室内で階高が高い場合や、ビル2階建てぐらいの高さで作業がある場合、便利です。
足元は、脚輪があるので、使用する際は必ずストッパーを使用し固定してから使用すること。
はしご道

はしご道を設ける際は、はしごの上端を60㎝以上突き出した状態で固定し、使用すること。
昇降設備
高さまたは深さ1.5mを超える箇所で作業を行う場合は、作業員が安全に昇降できるように昇降設備(はしご等)を設けなければなりません。
投下設備(ダストシュート)・監視人

3m以上高所から物体を投下するときは、適当な投下設備を設け、監視人を置くなど作業員の危険を防止する必要がある。
まとめ
いかがだったでしょうか。現場で働いたことのない人にとっては、あまり深く考えたことのなかった部分でしょう。しかしながら一級建築士の試験では細かい数値まで問われてきていますので、あいまいにせず丁寧に覚えていきましょう!
ボク自身、施工管理の経験が1年半程度あるので、まったく経験のない方よりかは、知識がある方だと思っています。今後は、現場での経験談などもふまえながらより詳細に説明していきたいと思っています。
では、今回はこの辺で失礼します_(._.)_
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